真珠は冠婚葬祭に身につけるイメージがありますが、6月の誕生石でもあります。
控えめな印象を与えつつも、上品で洗礼された雰囲気もあり現在でも人気のジュエリーです。
真珠の種類は豊富で、購入するときに悩む人もいるのではないでしょうか。
今回は、真珠を購入しようと考えている人に向けて、種類、品質、取り扱い方に至るまで、詳しく紹介していきます。
真珠とは
真珠とは海や川、湖などに生息している二枚貝からとれる宝石の1つ。
真珠の成分は、炭酸カルシウム。炭酸カルシウムは、体内に侵入した異物を防御するために、少しずつ層になっていきます。このカルシウムの層が、年数を得て厚くなったものが真珠です。
真珠の種類
真珠はおもにアコヤ真珠、淡水真珠、黒蝶真珠、白蝶真珠の4種類に分かれています。
アコヤ真珠
【採取地】日本、ベトナム、中国など
【母貝】アコヤ貝
【大きさ】3mm~9mm
【カラー】ホワイト、ピンク、ブルー、グレー、クリーム、ゴールドなど
【形】丸型、いびつな形、しずく型
【価格】安価~高価なものまで
【強度】汗に強いが水に弱い
【特徴】冠婚葬祭向き
淡水真珠
【採取地】中国、日本、アメリカなど
【母貝】イケチョウ貝、ヒレイケチョウ貝
【大きさ】2mm~10mm以上
【カラー】ホワイト、オレンジ、ピンク、パープルなど
【形】丸型、いびつな形、四角、しずく型
【価格】安価
【強度】汗や水に強い
【特徴】イベント向き
黒蝶真珠
【採取地】タヒチ
【母貝】黒蝶貝
【大きさ】7mm~18mm以上
【カラー】ブラック、グリーン、グレー、レッドなど
【形】丸型、いびつな形、しずく型
【価格】安価~高価なものまで
【強度】汗に弱い
【特徴】パーティー向き
白蝶真珠
【採取地】オーストラリア、インドネシアなど
【母貝】白蝶貝
【大きさ】8mm~15mm以上
【カラー】ホワイト、シルバー、ゴールド、イエロー
【形】丸型、いびつな形、しずく型、半円
【価格】安価~高価なものまで
【強度】汗に弱い
【特徴】パーティー向き
真珠の基準とは
真珠は色味、品質、サイズで選ぶと失敗しないでしょう。
色味
真珠は同じホワイトでも、クリーム系やイエロー系など微妙な色の違いがあります。
以前は薄いピンク色に価値があるとされていましたが、現在は色の違いで値段が変わることはありません。自分の肌の色との相性で選ぶと良いでしょう。
パールの品質
真珠は「巻き」と「テリ」を基準に選びます。
巻きとは真珠の核を覆っている層のこと。テリとは真珠がもつ光沢を意味します。
一般的に「巻き」が大きいほど、テリがあるとされていて、高値で取引されています。
サイズ
サイズは7〜9mmが一般的です。大きいサイズが必ずしも品質がよいとは限りません。真珠は「巻き」と「テリ」で基準が変わります。一粒が大きくても安価で取引されているときは「巻き」が薄い場合がありますので注意してください。
真珠の石言葉
神秘的な輝きを放つ真珠には、「純粋、健康、長寿、富、円満」といった意味が込められています。6月の誕生石でもあるため、6月生まれの人が身につけるだけでも幸運を得られるでしょう。
涙の象徴という意味もある
真珠には「涙の象徴」といった意味も込められています。
葬儀で真珠を身につけたのは、1965年にイギリスの故エリザベス女王がはじまりとされています。
ウィンストン・チャーチル首相の国葬の際に、「涙の象徴」を意味する真珠を身につけて悲しみを表現したといわれています。
葬儀の際は7〜9mmのサイズが一般的です。色はホワイトかブラックをチョイスしましょう。アコヤパールか黒蝶パールであれば失礼にあたりません。
結婚30年目を迎える夫婦に
結婚30年目を真珠婚式と呼びます。結婚30年目を迎える夫婦へのプレゼントとしても人気があります。
真珠は長い年月をかけて誕生する宝石です。
石言葉に「長寿」があるため、パールのジュエリーで「夫婦の愛」を表現してみるのもいいですね。
真珠の取り扱いで気をつけること
真珠の成分は炭酸カルシウムです。
ヘアスプレー、マニキュア、漂白剤、アルカリ性薬品、温泉などの酸類が付着しないように気をつけてください。
また食器用洗剤、アルコール類、油分、水なども変色の恐れがあります。さらに長時間、紫外線に当たると黄ばみの原因にもなります。
真珠は水洗いができないほどデリケートなジュエリーです。外したら柔らかい布でふき取る程度にして、他のジュエリーと重ならないように保管してください。
最後に
真珠とは二枚貝からとれる宝石のこと。おもにアコヤ、淡水、黒蝶、白蝶パールの4種類があります。真珠を選ぶときは色味、品質、サイズで選ぶと失敗しないでしょう。
純粋、健康、長寿といった石言葉があり、6月生まれの人や結婚30周年の贈り物としても人気があります。
真珠の成分は炭酸カルシウムでできていることもあり、とてもデリケートなジュエリーです。
普段のお手入れは水で洗うのは避けて、柔らかい布でふき取る程度にしてください。
冠婚葬祭のジュエリーとしてのイメージがありますが、もちろん普段使いもできます。
この機会に、真珠をアクセサリーのひとつに加えてみてくださいね。