あなたはガーネットを単なる「赤い宝石」だと思っていませんか?
たしかにガーネットは「柘榴石(ざくろいし)」とも呼ばれているため、赤色のイメージがあるかもしれません。
実際はカラーバリエーションが豊富な宝石で、多くの人々の心を引き寄せる深い魅力を持っています。
今回は、ガーネットの持つ不思議な力やその魅力に迫ってみたいと思います。
ガーネットとは
ガーネットは、火成岩や変成岩に見られる珪酸塩鉱物で、マグネシウムや鉄、マンガンを含んでいる鉱物です。
特徴 | 詳細 |
属性 | ガーネット |
カラー | 多種 |
硬度 | 6.5~7.5 |
屈折率 | 1.714~1.888 |
比重 | 3.47~4.15 |
和名 | 柘榴石 |
名前の由来
ガーネットの名前は、ザクロの種の色に似ていることから、ラテン語の「グラナタス」(種を意味する)に由来しています。
日本でも「柘榴石(ざくろいし)」と呼ばれています。
ガーネットはカラーバリエーションが豊富
一般的に赤い色が認知されていますが、実際は赤色系と緑色系の2つの系統に分かれています。
この2つの系統から、それぞれ3種類ずつ枝分かれして、合計6種類が宝石として認められています。
1、 パイロープガーネット:深い赤色が特徴で、ザクロの実に似た結晶を持つ。
2、アルマンディンガーネット:赤から赤茶色の色合いが特徴。
3、スペサルティンガーネット:オレンジ色のものはマンダリンガーネットとも呼ばれる。
4、グロッシュラーガーネット:主に緑色で、ティファニー社が命名したツァボライトが特に人気。
5、アンドラダイトガーネット;グリーン、黄色、ブラックのものが存在し、色によって名前が異なる。
6、ウバロバイトガーネット:エメラルドに似た濃い緑色が特徴。
さらに、異なる種類が混ざり合って生じる「固溶体」という特別な形態も存在します。
例として、ロードライトガーネット、マライヤガーネット、マリガーネットなどです。
光で色が変わるカラーチェンジガーネット
カラーチェンジガーネットは、マライアガーネットの一種で、パイロープガーネットとスペサルティンガーネットの組み合わせでできています。
マダガスカルのカラーチェンジガーネットは、日光下で緑色や青みがかった緑に見え、ロウソクの光ではラズベリーのような濃い赤紫色に変わります。
一方、タンザニア産のものは、日光下ではカーキ、オリーブ、ライムのような色合いを持ち、ロウソクの光のもとではオレンジや深紅、赤色に変化するのが特徴です。
ガーネットが1月の誕生石になった理由
ガーネットは「最古の宝石」として知られ、「最初」という言葉との関連が深いとされています。
欧米では、子供が初めて受け取るジュエリーとしてガーネットが選ばれることが多く、その背後には親の「誠実に成長してほしい」という願いが込められています。
また、ガーネットの結晶が美しく整っていることから、新しい年を飾る石としてふさわしいといった意味が込められているようです。
ガーネットの石言葉
ガーネットは、「真実」「情熱」「友愛」「繁栄」「実り」という意味が込められています。
特に赤色は情熱を連想させるカラーで、持つ人に情熱を与えるとされています。
「長い間の努力を結果に結びつける」という思いも込められていて、持ち主の努力を応援してくれるジュエリーです。
「誓いの石」とも呼ばれ、戦場に向かう恋人たちが再会の誓いや絆の証としてガーネットを贈り合う風習がありました。
また、欧米では友情の証や、親が子供に初めて贈る宝石としても、ガーネットが選ばれることがあるようです。
【ガーネットが適している人】
・目標達成に向けて努力している人
・愛や友情を大切にしたい人
・活力を求めている人
ガーネットは恋愛や友情、勉強や仕事などでの効果が期待される宝石です。
ガーネットを身につけるだけで、これまでの努力や成果を成功へと導くサポートをしてくれるとされています。
ガーネットのお手入れ方法
ガーネットはさまざまな色合いを持つ美しい宝石で、モース硬度は6.5から7.5程度とされています。
ダイヤモンドやルビーに比べると硬度は低めですが、ターコイズよりは硬いので取り扱いやすいジュエリーです。
ガーネットのお手入れは、柔らかい布で軽く拭くだけで十分。もし汚れが気になる場合は、中性洗剤を使い、柔らかいブラシで優しく洗うことをおすすめします。
保管時は、他のジュエリーとの接触を避け、傷を防ぐよう心がけましょう。
最後に
ガーネットは、その美しい色合いと石言葉から、目標達成や愛情を深めたい人、活力を求める人に特におすすめの宝石です。また、新しいスタートを切りたい人や、日々の努力を実りあるものにしたい人にもぴったり。
ガーネットの力を信じて、あなたもこの魅力的な宝石を身につけてみてください。
きっと、新しい門出やチャンスを引き寄せるお守りとなるでしょう。