【冠婚葬祭に真珠のネックレス】これって一般常識?

冠婚葬祭時に女性が真珠のネックレスを付けている姿をよく目にしませんか?

一般的には、結婚式などには花嫁より目立ってはいけないという意味合いから、華美になりすぎない真珠のネックレスがふさわしいとか、お葬式の場面では何もつけない方がいいとか、諸説はいろいろありますが、実際はどうなのでしょうか?

じゃあなぜ、冠婚葬祭には真珠とよく言われるの?

それは、兼ねてより真珠は涙の象徴と言われ、お祝いの涙を表現したり、お悔みの涙を意味したりすることから、真珠を身に着けるという習慣が生まれました。

冠婚葬祭に真珠のネックレスを付けている人は良く見ますが、真珠の指輪とは言いませんよね?
ネックレスは相手に与える印象を作るものです。
なので、お祝いの涙やお悔みの涙を相手に与える表現として身に着けるようになったのです。

一般的に冠婚葬祭でつけてもいいジュエリーとして認識されていることが多いですが、お祝いやお悔みの涙を「メッセージ」として相手に向けて表現するという意味合いであれば、身に着けるご本人の気持ちの表れとして受け止められるのではないでしょうか?

真珠を付けるときの注意点

お相手への気持ちを表す真珠のネックレスですが、お祝いの席にはタブーはありません。
ただし、お悔みの場合は注意点があるのでマナーとして知っておく必要があります。

例えば、ロングネックレス。
60cm以上のロングネックレスは、涙が長引くという意味で、「不幸が長引く」というイメージになってしまいます。ほかにも、2連のネックレスや重ね付けは、「不幸が度重なってしまう」というイメージになってしまうと言われているため、シンプルに1連のネックレス・チョーカータイプ(35~38cm)・プリンセスタイプ(38~42cm)がオススメです。

白い真珠と黒い真珠の使い分けは?

真珠のネックレスを身に着ける意味合いはご理解頂けましたでしょうか?

そこで、ふと疑問が湧くケースとして、「黒い真珠」を身に着けている方を最近よく見かけませんか?

一般的には、冠婚葬祭時に真珠を付けるという考えからすれば白い真珠(アコヤ真珠)でよいのですが、最近ではお葬式の際に黒い真珠または色付きの真珠(黒蝶真珠、グレーパール)を身に着ける姿が多く見受けられるようになりました。

この背景には、男性が身に着けるネクタイの色と関係性があるようです。

結婚式には白いネクタイ、お葬式には黒いネクタイというイメージは御座いませんか?
この色が真珠になったと捉えて頂ければ自然かと思います。

ただし、涙の表現として身に着けるというのが真珠の考え方だとすると、どちらの真珠を選ばれてもよいかとは思いますので、そこは皆様の選択の自由があると思っていただいて構いません。

最後に

意外と冠婚葬祭時に真珠のネックレスを身に付けるという意味を曖昧に認識している方が多いようですが、これまでお伝えした真珠の意味や使い方を理解していれば、マナーとしておかしいということはないでしょう。

この情報が少しでもお役に立てば幸いです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。