「宝石」と一言でいってもどんな石を宝石と呼ぶのか、その定義が曖昧な方は多いのではないでしょうか?
ジュエリーを持つうえで、知っているとちょっと物知りに感じる知識をご紹介していきます。
宝石の定義とは?
大きく分けて4つの項目を満たしているものを宝石と言います。
1つ目は「天然石であること」
天然石とは、人工的に生成されたものや、人の手が加わって出来た石以外で、鉱物や岩石などを大きなジャンルで括った総称になります。
きわめて美しく価値が高いとされるものを宝石や貴石と呼び、希少性が高い石ほど高価な宝石になります。
2つ目は「丈夫であること」
長期間保管しても品質が変わらず、美しくあり続けることができる石であることがあげられます。
また、耐久性を示す「モース硬度」と呼ばれる表現があり、鉱物に対する硬さの尺度の1つであり、1から10までの数字で表されます。
1 タルク
2 石膏
3 方解石
3.5 真珠、サンゴ
5 ホタル石
5.5 リン石灰、トルコ石
6 正長石、オパール
6.5 ナイフの刃
7 水晶、トルマリン、ヒスイ
7.5 エメラルド、アクアマリン、ガーネット
8 トパーズ
8.5 アレキサンドライト、キャッツアイ
9 コランダム、ルビー、サファイヤ
10 ダイヤモンド
モース硬度が示す硬さの基準は、「傷のつきにくさ」についてであり、壊れるかどうかの強度示すものではありません。
宝石の耐久性について、もう一つの項目が「じん性」です。
このじん性というのは、使用している材料が破壊に対してどれぐらいの感受性や抵抗があるかと言う脆性破壊に対する抵抗の程度のことで、亀裂が入ってしまった宝石がどの程度強度が低下するのかを示しています。
3つ目は「希少性があること」
希少性というのは、この世の中に存在する可能性が高いか低いかを示しています。
地球の中心にて高温高圧で圧縮され地上に出てくる天然石の中で、不純物の含まれる度合いが低く、光の屈折率が低いほど、見つけることが困難になります。
見つけることが困難な天然石は、当然世の中に流通する数が少なくなりますので、手に入れるのが難しくなります。
つまり、世の中に流通している数が少ない宝石が希少性が高いと言われます。
4つ目は「美しくあること」
色の種類や輝きが美しいことがあげられます。
単に美しいと言うだけでなく、光の屈折効果による輝きが強く、素人が見ても美しいと理解出来る石を宝石と言います。
また、輝きではなく色で美しさを表現している石もあり、ヒスイなどがあげられます。
ただ美しいと言っても、輝きの強さや色合いなどで価値が大きく変わります。
宝石は希少で美しいもの
宝石の定義とは4つの項目で定められており、それぞれが高価な理由が解る項目ではないでしょうか?
世の中に流通している数が少なく、丈夫で美しい石。
より、希少性・丈夫さ・美しさが増す程に価値が上がる宝石は、「持つ人の願いを叶えて幸せを運んでくれる」そんな石として愛されています。