皆さんはどのような基準で宝石を選びますか?
宝石は、希少価値や硬度、価格によって分類することができます。
その中の1つとして、『貴石・半貴石』という種類分けがあります。
今回は貴石と半貴石についてご説明していきます。
この記事を読んで、宝石を選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
貴石について
品質の良い物という条件付きですが、貴石というのは4大宝石(ダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルド)などに代表される、希少価値があって、硬度(モースコード)が7以上で、比較的に価格も高いものを言います。
アレキサンドライト、オパール、キャッツアイなどもこの貴石にあたるとされています。
半貴石について
対して半貴石というのは、アメジスト、ラピスラズリ、トルコ石などの、希少価値がそれほどでもなく、硬度も低くて、価格もあまり高くないもの、というのが一般的な分類のようです。
しかし、貴石でも、エメラルドやオパールは簡単に欠けたり割れたりしますし、半貴石でも、ブラック・ダイヤモンドにそっくりで、ブラック・ダイヤモンドの指輪などにこっそり混ぜて売られているブラック・モアッサナイトという黒い石は硬度が9.25もあります。
また、半貴石のトルマリンの仲間でも、パライバ・トルマリンはその美しさと希少価値から貴石として扱われています。
それぞれの違いは?
それでは厳密に貴石と半貴石の違いは何か?と言うと、宝石業界でも意見はバラバラのようです。
国や専門家によってもその基準は異なり、基本的に貴石と呼ばれない宝石が半貴石と呼ばれています。
貴石・半貴石については、こんな考え方を持っている方もいるようです。
宝石(原石)自体が、研磨(カット)代金よりも高いものは貴石。
宝石(原石)自体が、研磨(カット)代金よりも安いものは半貴石。
実際に半貴石の中には、たとえば、石一個の値段が4000円だとすると、研磨代金が3000円で石は1000円とか、研磨代金と諸経費のみで石自体は0円とかという例もあります。
そんな判別がつきにくい貴石と半貴石ですが、自分の目で見て美しいと思えればそれが一番ですね。
1つの宝石知識として押えていただけますと幸いです。
少しでもこの記事がお役に立てば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。